影の温度

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誰にも気づかれないフリで
通りすぎる放課後の風
笑い声は遠くに響いて
僕はただ 窓辺の影

主役じゃないのが心地よくて
でもたまに 胸がざわつくんだ

見えない場所で願ってた
誰かの涙 止まりますように
優しさなんて 言わなくていい
君が笑えば それだけで
僕はちゃんと ここにいる

ノートの隅に描いた夢は
誰にも見せず そっと閉じた
手を伸ばせば壊れそうで
触れられずにいた光

強くなれたら 違ったかな
でも僕は僕のままでいい

選ばれなくてもいいから
大切なこと 忘れないように
誰かの影で咲く花のように
小さくても 意味があると
信じて今日も 歩いていく

いつか誰かが
僕を振り返る日が来るなら
その時は
ちゃんと目を見て 笑えるように

見えない場所で支えてた
誰にも言えぬ 優しさのかたち
願いは風に溶けていくけど
確かに残る 温もりが
僕の証 ここにある

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