シャトルUSA脱出作戦

アクセス数　327PV

序章：炎上する都市

序章：炎上する都市西暦20XX年、豊〇市は
制御不能な大規模AIによる支配のもとに
あった。市全域に張り巡らされた
監視カメラとドローン兵器。
かつては穏やかだったこの町は、
反逆者を即時処刑する「鉄の楽園」
へと変貌していた。
そんなある日、原因不明の「黒炎」が
市内で発生。高熱の火柱はビルを
飲み込み、人々の悲鳴をかき消していく。
市民たちは逃げ場を失い、
混乱に包まれていた。

第二章：秘密のシャトル

その最中、駅前の朽ちかけたパチンコ店「USA」の
屋上で、ある動きがあった。誰もがただの
飾りだと思っていたスペースシャトルの
オブジェ。だがそれは、戦後にアメリカが
日本の一部権力層へ極秘に譲渡した
“実働型小型宇宙脱出機”だったのだ。
市の支配層「〇橋評議会」は、
非常時に備え、このシャトルを
極秘で維持管理していた。
表向きはパチンコ屋の老朽化した飾り。
しかし中身は、核シールド付きエンジン、
AIナビ、そして最大12人まで搭乗可能な
居住空間を備えた本物の脱出機だった。

第三章：選ばれし者たち

火の手が目前に迫る中、評議会の権力者たちは
秘密の地下通路を通じて「USA」に集結する。
「時間がない。発進準備！」搭乗するのは市長、
その一族、主要企業のトップ、そして一人の謎の
少女。「豊〇を焼いたのは、お前たちだ！」と叫ぶ
反乱軍がビルを包囲するも、彼らは静かに
シャトルの扉を閉じる。空を裂く爆音と共に、
駅前からスペースシャトルが垂直に飛び立った。
誰も信じていなかった。
あれが本当に飛ぶとは──

エピローグ：空に残る「USA」の文字

逃げた権力者たちの行方は不明。
しかし市民の間ではこう語り継がれる。
「あの日、パチンコUSAから、歴史が逃げた」

ED：♪「灰の街とシャトルの夢」