日遊協通常総会における警察庁保安課による行政講話 依存問題対策・ガイドライン適正運用・不正防止対策を要請
日遊協は6月15日、都内新宿区のホテルハイアットリージェンシー東京にて第37回通常総会を開催。警察庁保安課の保坂啓介課長が行政講話を行い、のめり込み防止・依存問題対策、各種ガイドラインの適正運用、不正防止対策の3点を要請した。また、業界の広域的な社会貢献活動を改めて評価し、今後も継続的な取り組みを推進することに期待を寄せた。以下、講話全文を掲載する。
–講話全文–
本日、一般社団法人日本遊技関連事業協会の令和8年度通常総会が執り行われますことを心からお慶び申し上げますとともに、皆様方におかれましては、平素から警察行政の各般にわたり深い御理解と御協力を頂いておりますことに対し、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
本日は、このような機会を頂きましたので、ぱちんこ営業の健全化に関連して、何点かお話させていただきます。
まず、のめり込み・依存防止対策についてですが、昨年、新たなギャンブル等依存症対策推進基本計画が閣議決定され、業界として、この基本計画に基づく取組を着実に推進していただいているものと承知しております。引き続き、パチンコ・パチスロ産業依存対策有識者会議による評価・提言や、一般社団法人遊技産業健全化推進機構による2巡目の立入調査結果等も踏まえ、PDCAサイクルに基づいて各種取組を計画的に推進していただくようお願いいたします。
特に、自己申告・家族申告プログラムについては、導入店舗数が着実に増加しているものの、利用者数は伸び悩んでいる状況にあるところ、同プログラムの実効性の確保といった観点から、さらなる利用者の拡大に向けた検討・取組を推進していただくようお願いいたします。
次に、業界の健全化に向けた自主的な取組の推進についてですが、業界においては、ここ数年、各種ガイドラインを策定するとともに、策定後も内容の拡充等に向けた取組を積極的に進められているものと承知しております。他方で、広告宣伝ガイドラインに関して、その趣旨を十分に理解していないと思われる事例も見受けられることに加え、複数回是正勧告を受けるホールが現れていると承知しております。
こうした状況が続けば、本来、非常に意義のある自主規制の仕組みそのものに疑念を抱かれ、業界全体にとって大きなマイナスとなることも懸念されるところ、業界においては、こうした現状に対して手をこまねくことなく、健全化推進機構による遵守確認を含め、広告宣伝の健全化に向け、様々な自主的な取組を進められているものと承知しております。
引き続き、ガイドラインの周知徹底や違反事例に対する厳正な対応等の取組を推進していただくとともに、業界の健全化を進める上で、今や、なくてはならない存在となっている健全化推進機構の活動への御協力・御支援をお願いいたします。
次に不正防止対策についてですが、貴協会の名称のとおり、ぱちんこは「遊技」であるところ、ぱちんこを「遊技」と位置付けるためには、射幸性の適正管理が重要であることは言うまでもなく、メーカー、販社、ホールといったそれぞれの事業者が適正に業務を行い、もって不正な遊技機を見逃さないことによって、ホールに設置される遊技機が著しく射幸心をそそるおそれのないことが担保されております。
現在、警察として遊技機の変更承認等に伴う実地調査の更なる適正化及び合理化に係る試行を進めており、各事業者には、従前以上に高い水準での適正な業務が期待されます。
その中で、各分野の団体が加盟する業界横断組織である貴協会の役割が不可欠であり、不正改造事犯の根絶に向け、業界をリードした取組の推
進を期待しております。
このほか、貴協会におかれましては、各地域において植林活動や地域清掃活動を継続されているほか、災害時の避難場所拡充のための協定締結などの社会貢献活動に幅広く御尽力されていることに対し、改めて敬意を表するとともに、引き続きの取組を期待しております。
結びに、貴協会の益々の御発展と皆様方の御健勝、御多幸を心より祈念いたしまして、私の話を終わらせていただきます。
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