中国遊商が第56回通常総会、行政担当官が遊技業の健全化について講話

中国遊技機商業協同組合(中国遊商)は5月14日、広島市のANAクラウンプラザホテル広島にて令和7年度第56回通常総会を開催。議案審議では全6議案を審議し、6議案すべて可決承認された。
総会は総組合員数46名のうち本人出席41名、代理人3名、委任状2名の計46名の出席で有効に成立。冒頭、挨拶に立った山本基庚理事長は「昨今の社会情勢は、国際状況の不安定化や円安により、ガソリン価格の高騰をはじめ電気料金や物流費、食料品などあらゆる物価の上昇が続いている。遊技業界においても市場の縮小や遊技人口の減少、店舗数減少に加え遊技機購入コストや運送費、人件費の高騰など大変厳しい状況が続いている。一方で私どもは遊技機流通において、法令遵守はもとより安全・安心な流通システムの維持や廃棄遊技機の適正処理、遊技環境やギャンブル等依存症対策の取り組みなどが求められる中で、健全で安心できる遊技環境づくりを支える重要な役割を担っている。今後も業界の信頼回復と発展に向けて組合が一丸となって取り組まなければならない」と決意を語った。
山本基庚理事長
続いて、来賓代表として挨拶に立った中国四国管区警察局広域調整第一課の内田広秋課長は「まずはパチンコ業界の健全化推進や警察行政への協力に御礼申し上げ、次世代を担う子ども達への支援など各種ボランティアへの取り組みへについても敬意を表したい。さて、ぱちんこ遊技人口が減少傾向にある中、業界全体の取り組みとして射幸性を抑えた遊技機の設置、遊技機の不正改造防止対策などに尽力いただいていることは承知している。しかしながら、依然として依存症問題をはじめ、遊技機の不正改造事犯、景品買取事犯など健全化を阻害する要因が未だ存在するのが現実。令和5年には広島県において遊技機の不正改造事犯が発生しているほか、令和6年には神奈川県においてゲーム機賭博店にパチスロを納品する機械屋が検挙された。ぱちんこが身近で安全に、安心で健全に遊べる娯楽として広く愛され続けるためにも、これからも遊技機の管理を徹底し、一層の健全化を図っていただきたい」と祝辞を述べた。
中国四国管区警察局広域調整第一課の内田広秋課長
議案審議では全6議案を審議。令和7年度事業経過報告及び同決算関係や令和8年度事業計画(案)及び同収支予算(案)などが上程され、全6議案が全て可決承認された。
続いて別会場にて演題「業界の健全化について」とした行政講話が行われた。講師として招かれた広島県警察本部生活安全部生活安全総務課の山成教史課長補佐は「業界の健全化について、特に留意頂きたいものは3点ある。1点めは、のめり込み・依存症防止対策について。IRへの関心から世間の注目も高まっており、特にオンラインカジノが重大な課題となっている。ぱちんこ営業はこれらギャンブルとは異なるものではあるが、厚生労働省が発表したギャンブル関連問題実態調査においても、ぱちんこ・パチスロは規模が大きくその割合も高い。的確な対応と各種取り組みを引き続きお願いしたい。2点めは遊技機の流通における業務の健全化について。型式の同一性が担保されるよう中古遊技機については中古機流通制度に基づく取り組みが実施され、大きな事案が発生していないことは承知しているが、スマート遊技機の導入に伴い遊技環境が大きく変化し、その中古機移動も増加している。全国では正規の部品以外に無承認で変更する事案が未だ発生している。適切な点検確認等を実施していただき、さらなる再発防止策への取り組みをお願いしたい。3点めは業界の健全化に向けた取り組みの推進について。とりわけ広告宣伝ガイドラインについては、違反した事業者に対し是正勧告を行うなど健全化に向けた取り組みをされていると承知しているが、他方でこれは逸脱行為に至った業者が一定数いる、ということでもある。こうした状況が続けば、ガイドラインによる業界の自主規制という仕組みそのものに疑問が抱かれる。さらなる自浄努力をすることで健全化への推進をお願いしたい」と述べた。また最後に、増加する特殊詐欺事犯への対策として警察庁が推奨しているアプリ「詐欺対策 by NTTタウンページ」と「詐欺バスターライト」の紹介があり、国際電話ブロックのツールとしてインストールおよび知人への紹介を呼びかけた。
広島県警察本部生活安全部生活安全総務課の山成教史課長補佐
後に行われた懇親会には回胴遊商の大饗裕記理事長も駆けつけ来賓祝辞を述べたほか、日遊協中国・四国支部の長鋪昭壱郎支部長の乾杯の音頭でスタートし、盛大に開催された。
大饗裕記理事長

※回胴遊商理事長の大饗(おおあえ)の「あえ」の字は、正しくは上が「郷」ですが、ご覧の環境によっては正しく表記されない場合があります。
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