【コラム】これから格差はさらに広がる…だからこそ、自店の生きる道を明確に!(WEB版)/チャーリー・ロドリゲス・湯谷
1.お客様に「選ばれる」お店作りを目指して
先日、業界での「2025年売上高ランキング」の発表や警察庁や全日遊連より「店舗数」等が発表され、注目の市場データが出てくる季節になりました。ここまで全体の市場が縮小しているのに「成長している企業」と「衰退の一途である企業」の差が明確だと、いかにユーザーは遊ぶ“場所(お店)と機種”を選んでいるか絞っているか、ということがわかります。ここ数年、市場が寡占に進むスピードは“ジワジワ”と進んでいる印象ですが、パチンコ店が望むもの(=遊技機や規制・ルール緩和等)が異なるため業界全体としては「まとまっていない」ようにも見えます。中小と大型店、首都圏と地方でも問題点やニーズは異なりますし、数字でハッキリと格差が広がっています。今後、企業も個人も自分で自分の「生きる道」を探していかないと、さらに迷走しそうな予感がしますし、何より、お客様から「選んでもらえるお店に」向けて、努力していくしかないのでしょう。今年はさらに一段と業界の“寡占化”が進みそうです。
2.No.1か? オンリー1か?
世界での戦争・紛争の影響で、今後、燃料価格高騰や6月頃からガス・電気代値上げが確実になると噂されています。つまり家計負担・企業コスト増は不可避で、もう一段、社会全体が“節約志向”となるでしょうし、前述した通り寡占化により“強いお店はさらに強く、弱いお店はさらに弱く”なる傾向は、もっと強烈に数字となって出てくるはずです。
入替でも薄利営業でも、いわゆる投資を“顧客の創造”に振り向ける「規模感・絶対額」がここまでホールごとに異なるとさらに格差は広がり、パチンコ店の“淘汰”が進むはずです。既に警察庁発表の「店舗型風俗店」の合計より、遊技場の数が下回っているようですから、社会への影響力や注目度は業界人が考えるほど軽微だ、と言わざるを得ません。
しかし、いつも述べていますが、ある意味これが“業界が望んだ道=娯楽を捨てて、ギャンブル業に邁進”であり、自業自得な部分もあります。「一体、誰が得をして、誰が損した?」みたいな話にもなりますが、結果論だけ見れば「一気に業績を上げて成長している企業・ホール」は存在し、見事、ギャンブラーのハートを掴んで大きく変貌を遂げたお店もあります。なので、近未来のパチンコ店の成功要因を考えると大きくニつです。「No.1戦略か、オンリー1戦略か」です。
No.1戦略は「No.1になるまで、投資を繰り返す(=入替・薄利営業・情報公開)」という、レッドオーシャンの世界。ギャンブルするならハード・ソフト面含めて、他のお店よりも“条件の良さ”を競っていかねばなりませんし、「ハイリスク・ハイリターン型」のビジネスモデルと言えます。そして、その核心部は高射幸です。高射幸がエンジンになり成長を遂げています。「貸玉単価変更」だったり「キャッシュレス」だったり、と業界をにぎわすニュースにとても敏感な企業に共通しているポイントに見えます。
オンリー1戦略は、ビジネススキームは小さいが、着実に利益を作っていく戦い方です。固定費を削減し、入替コストや出玉還元も最低限で運営。ユーザーの遊技単価も低く設定するけれど、毎日のように遊んでもらう、そんなお店作り・コンセプト変更をする方法です。中小ホールに多いようですが、これも戦略・生きる道の一つだと考えます。
最もマズイ戦略は「どっちつかず」の中途半端な状態のコウモリ戦略。「経営資源に余裕がある」「社会状況が成長局面の時は有効」でも、今は経営を取り巻く環境が大変厳しいです。しっかり再考し、進むべき道を判断してもらいたいものです。
3.「丁寧な経営」のキーファクターは、現状認識と経営方針の有無
今後も、あらゆるタイミングで、大なり小なり「投資」を繰り返し、成長を目指して店舗運営されると思います。既に「業界の先行きは大変厳しい」ことは誰もが周知のところです。その近未来の為に、どれだけ準備を進めることが出来るか、そのために必要な経営資源は何か?を常に明らかにしておく必要があります。特にハード面・ソフト面で、お客様に「選んでもらうお店」となるため、今、何が必要か、というのは「現状分析の精度の高さ」に他なりません。目指すべき方向(=経営方針)と、現状とのギャップが問題点であり、解決すべき課題だからです。再度、自店の方向性を確認してもらいたいところです。
■プロフィール
チャーリー・ロドリゲス・湯谷
自称パチンコ・パチスロ伝道師。この立ち位置を20年近く続けているロートル業界ウォッチャー。特技はスプーン投げ。今ではスプーンも曲げられない程、筋力低下。「意見待つ!」と言い続けて、20年。他人の意見に未だ弱く、老化は続くか、パチンコやパチスロに賭ける情熱は衰えず!
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