外国人採用はホールの武器となる
JR東日本は、グローバル事業の強化を目的に2012年度から外国籍社員の採用を開始した。現在、18の国・地域出身の118名が在籍し、その多様性は組織の新しい力として機能している。
なかでも象徴的なのが、立川駅で改札業務に従事するオランダ人社員だ。彼は日本の鉄道運行システムに魅了されて入社した。オランダのテレビ局を通じ、母国でも紹介されるほど、彼が日本で働く姿は話題になっている。
彼が日本に惹かれた理由はシンプルだ。電車が秒単位で正確に発着し、停止線にぴたりと止める運転技術――この徹底された品質管理は、海外から見ると信じられないレベルだという。
日本人にとっては当たり前の“時間厳守”も、多くの国ではそこまで厳密ではない。遅延は生活の一部として受け入れられ、サービスの遅れも大きな問題になりにくい。彼のような鉄道マニアにとって、日本のシステムは理想郷だった。
この成功例は、遊技業界にも転用できる示唆を含んでいる。あるホール企業は外国人採用の検討が進み始めている。
理由は明確だ。インバウンド客が増えつつある中で、英語と日本語を話せるスタッフは大きな強みとなる。案内、トラブル対応、遊技説明など、多言語対応は今後のサービス競争力を左右する。
さらに、外国人は日本のコンテンツ文化に魅力を感じている。特にアニメは世界的に高評価で遊技機にも数多く採用されている。
例えば、日本アニメの版権機種に囲まれたホールで働くことは、「好きな作品に触れられる職場」という訴求は海外人材に響くことだろう。
ここではパチンコの経験値を前提にする必要もない。学びながら、ホールの顔となってもらう方が価値は大きい。
もちろん、外国人採用には課題もある。アメリカで働くよりも給料は格段に安い。加えて、文化や接客のスタイルの違いを理解し、教育体制を整えることは欠かせない。しかし、鉄道会社の例が示す通り、彼らは高いモチベーションを持って職を選び、向上心をもって勤務してくれる。
遊技人口が減少し、既存の延命策が通用しなくなった今、ホール業界は内部資源だけではなく外部資源に目を向ける必要がある。
日本的サービスの高さ、アニメ文化への親和性、多言語が生み出す新たな顧客層――これらはすべて、外国人社員と共に広げられる可能性だ。
縮小市場を見つめながら嘆くのではなく、海外の“憧れ”を戦力に変える。採用戦略を変えるだけでも、ホールの未来は大きく動き出すかもしれない。
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🔗 元記事を読む(パチンコ日報)
