白黒でも売れるのか?カルビーに学ぶ“引き算”の発想
5月11日、食品大手のカルビーが興味深い発表を行った。主力商品の「ポテトチップス」のパッケージを、従来のカラー印刷から白黒2色印刷へ順次切り替えるというのだ。

理由は、中東情勢の影響による原油価格の高騰と、それに伴うナフサ由来インクの調達不安。品質維持と安定供給を優先するための決断だった。
普通に考えれば、これは“マイナス改変”に映る。スーパーやコンビニの棚に並んだ時、鮮やかなカラー包装の商品に比べ、白黒パッケージはどうしても地味に見えるからだ。
しかし、このニュースにシンクタンク関係者は別の視点を示す。
「もし白黒になっても売り上げが落ちなければ、これは革命的なコストダウンになる」
確かにその通りだ。
最初は“珍しさ”で話題になり売れるだろう。SNSでも「逆に目立つ」「レトロで面白い」と拡散されるだろう。しかし本当に重要なのは、その先だ。
白黒でも消費者が買い続けるなら、客は実はパッケージではなく、中身を買っていたことになる。
つまり、ポテトチップスにとって本質は色鮮やかな包装ではなく、「味」だったということだ。
ここに、今のパチンコ業界が見失っているものがある。
現在のパチンコ機は、年々巨大化する液晶、役物、可動ギミック、LED演出の競争に陥っている。台枠は派手になり、価格も高騰し続けた。
しかし、ホールもユーザーも、本当にそこまで求めているのだろうか。
巨大な役物が動くたびに、客は感動しているのか。メーカーは「進化」と呼ぶが、現場からすれば「価格を吊り上げるための装飾」にしか見えないケースも少なくない。
結果として、1台50万円以上の機械代がホール経営を圧迫し、そのしわ寄せは最終的に客へ向かう。
遊びにくい。回らない。負け額が大きい。その悪循環の中で、遊技人口だけが減り続けている。
だからこそ、カルビーの「白黒化」は示唆に富む。
本当に必要なのは、豪華な包装なのか。それとも、中身そのものなのか。
パチンコで言えば、求められているのは「巨大ギミック」ではなく、「もう一回打ちたい」と思わせるゲーム性のはずだ。
例えば、昔の羽根モノや権利物が今でも語られるのは、役物の豪華さではなく、玉の動きに味があったからである。
シンプルでも面白い。
その原点に立ち返れるメーカーが現れるかどうか。
白黒パッケージでも売れるポテトチップスのように、シンプル筐体でも稼働するパチンコを作れるメーカーこそ、これからの時代に必要とされているのかも知れない。
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🔗 元記事を読む(パチンコ日報)