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「うるう時間」が2027年導入へ? 「うるう秒」はどう変わるのか

TIME NEWS

「うるう時間」27年導入へ

「うるう秒」に代わる新たな時間調整の仕組みとは?

私たちが普段使っている「時刻」が、大きく変わるかもしれません。 世界の標準時刻と地球の自転による時刻のズレを調整するために使われてきた 「うるう秒」を実質的に廃止し、 新たに「うるう時間」という考え方を導入する案が進められています。

POINT
これまで「秒単位」で調整していたものを、将来的には 最大1時間までのズレを許容する方向へ。

そもそも「うるう秒」とは?

現在の世界標準時である協定世界時(UTC)は、 原子時計を基準にした非常に正確な時間です。

一方、地球の自転速度は完全に一定ではありません。 そのため、原子時計を基準とした時刻と、地球の自転に基づく時刻には少しずつズレが生じます。

UTC 原子時計を基準

非常に正確で一定の時間

VS
UT1 地球の自転を基準

自転速度によって変化する時間

これまで、この2つの時間の差が大きくならないように、 必要に応じて1秒を追加・削除する「うるう秒」が使われてきました。

なぜ「うるう秒」をやめるの?

人間が時計を見るだけなら、1秒の調整は小さな問題に思えるかもしれません。 しかし、コンピューターや通信システムにとっては、通常存在しない 「特別な1秒」が発生することが大きな問題になる場合があります。

01 コンピューターシステムへの影響

時刻を正確に管理するシステムでは、特殊な1秒の処理が必要になります。

02 通信・金融などへの影響

正確な時刻を利用するサービスでは、時刻の不連続な変更がトラブルにつながる可能性があります。

03 世界共通の仕組みが必要

世界中のシステムが同じ時刻を扱うため、予測可能で連続した時間が求められています。

そこで登場する「うるう時間」

新しい仕組みでは、「うるう秒」のように頻繁に1秒単位で時刻を修正するのではなく、 UTCと地球の自転に基づくUT1とのズレを大きく許容する方向が検討されています。

最大 1時間 = 3,600秒

国際的に議論されている案では、UT1とUTCの許容差を現在の0.9秒から 3,600秒(1時間)まで拡大する方向です。

2027年5月に導入予定?

現在 「うるう秒」によってUTCと地球の自転とのズレを調整
▼
2026年10月 国際度量衡総会(CGPM)で正式決定される見通し
▼
2027年5月20日 新しい許容値の施行案が提出されている
※注意

2026年8月25日時点では、2027年5月20日の施行は正式決定ではありません。 今後の国際会議で正式に決定される予定です。

私たちの生活はどう変わる?

一般の人が普段使っている時計やスマートフォンを、 2027年から突然「1時間進める」といった話ではありません。

主な影響が想定されるのは、正確な時刻を必要とする 通信・金融・コンピューター・科学観測・インフラなどのシステムです。

今回のニュースを簡単にまとめると

  • 「うるう秒」を実質的に廃止する方向
  • UTCと地球の自転とのズレを大きく許容する
  • 許容差は最大1時間とする案
  • 2027年5月20日からの施行案が提出されている
  • 2026年10月の国際会議で正式決定される見通し

「秒」から「時間」へ。時間のルールが変わるかも

「うるう時間」という言葉は、まだ聞き慣れない人も多いかもしれません。 しかし、世界中のコンピューターや通信システムが正確な時刻を利用している現在、 時間の管理方法を見直すことは、私たちのデジタル社会にとって重要なテーマです。

今後、正式決定されれば、長年使われてきた「うるう秒」の考え方が大きく変わることになります。

情報元

・国立天文台 暦計算室「うるう秒がなくなる?」
・共同通信「『うるう時間』27年導入へ 秒での修正廃止、混乱回避」
・神戸新聞NEXT「『うるう時間』27年導入へ 秒での修正廃止」

※2026年8月25日時点の情報をもとに作成