退職代行で消えた“虎の子新卒”。問われるのは若者か、会社か

退職代行サービスの利用が珍しいものではなくなっている。離職者全体では約20人に1人。特に20代では20%の5人に1人が利用するとも言われ、会社を辞める時に「自分で言わない」という選択肢が、若い世代には当たり前のものになりつつある。

そんな時代の空気を象徴するような出来事が、とあるホール企業で起きた。

その会社は長年、新卒採用を続けてきた。しかし、ここ4年間は採用ゼロ。応募がないのか、採りたい人材が来ないのか。いずれにしても、若い人材との縁が途絶えていた。

そして今年、ようやく念願の新卒社員を1人採用することができた。

会社にとっては待望の新戦力。まさに虎の子の新卒だった。人事担当者も現場も、大きな期待を寄せて新人教育も行った。

しかし、入社から1カ月ほど経った頃、異変が起きる。

新しい環境に慣れようと頑張る中で、疲れやストレスが積み重なったのか。あるいは、土日やゴールデンウィークは、休みが取れない勤務体系が、自分の価値観と合わなかったのか。

理由は分からない。

ある日、その新卒社員は無断欠勤した。

心配した会社だったが、その日に人事担当宛てに電話が鳴る。

相手は本人ではなかった。

退職代行業者だった。

「〇〇さんが退職を希望しています」

人事担当者は言葉を失った。

ようやく4年ぶりに採用できた若手社員が、入社からわずか1カ月余りで姿を消そうとしている。

もちろん、退職する権利は誰にでもある。

しかし、人事担当者としては納得できなかった。

本人と直接話したい。何が不満だったのか。何が合わなかったのか。それを知らなければ、次の採用にも活かせない。

なぜ辞めるのか。
会社のどこに問題があったのか。

それを知りたいのに、退職代行という“壁”が間に入る。時代が変わったと言えば、それまでだ。

でも、一方で考えなければならないこともある。

4年間、新卒採用がゼロだった会社が、なぜ新卒者に選ばれなかったのか。

業界イメージなのか。
労働環境なのか。
働き方なのか。
業界の将来性なのか。

あるいは、会社側が「昔の常識」のまま、若い世代との感覚のズレに気づいていないだけなのか。

退職代行を使った若者を「根性がない」と片づければ話は簡単だ。

しかし、本当に見るべきなのはそこなのだろうか。

4年ぶりに採れた新卒が、1カ月で辞める。
問題の本質は、退職代行ではなく、その現実の方にある。

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🔗 元記事を読む(パチンコ日報)